屋根塗装の耐用年数はどのくらい？塗り替え時期の目安を解説

屋根塗装を定期的に行わないと、劣化が進みます。最悪の場合住居全体に被害が及ぶこともあるでしょう。屋根塗装外壁塗装に比べて耐用年数が短く、約1.5倍早く劣化すると言われています。屋根塗装の耐用年数がどのくらいなのか気になる方もいらっしゃるでしょう。そこで今回は、屋根塗装の耐用年数についてご紹介します。塗り替え時期の目安も説明するので、ぜひ参考にしてみてください。

屋根塗装の耐用年数

屋根塗装の耐用年数は、塗料の耐用年数と屋根自体の耐用年数の2つによって決まるといえます。屋根自体の耐用年数は、20～50年です。屋根材によって異なり、普及率の高いスレート屋根の場合は20～25年です。

ガルバリウム鋼板と呼ばれる金属屋根の場合は30～40年ほどが目安となるでしょう。塗料の耐用年数が長くても、屋根自体が寿命を迎えている場合、屋根の張り替え工事を検討しなければなりません。塗料の耐用年数は多くの場合、約10～15年程度です。

アクリル塗料の耐用年数は5～7年、フッ素系の塗料は耐用年数が15～20年など、種類によって異なります。屋根塗料の耐用年数が長いほど、次の塗り替えまで期間があります。費用が抑えられる点はメリットといえるでしょう。しかし、単価が高いため、初期費用がかかります。自宅の屋根に適している材料を選ぶことで、寿命は延ばせる可能性もあります。油性塗料か水性塗料かなど、屋根に合わせて選ぶことが重要です。

 

塗料の種類別耐用年数

塗料の耐用年数を種類別にご紹介します。

アクリル塗料

以前はアクリル塗料が主流の塗料として扱われていました。しかし、耐久年数が5~7年と短く、汚れやすいなどデメリットがあります。そのため、現在ではあまり使われていません。コスパのいい塗料ですが、短い期間で何回も塗り替える手間がかかります。

シリコン塗料

シリコン塗料は人気のある塗料です。費用がそこまで高くなく、汚れの付着や色落ちが少ないというメリットがあります。最近では防汚性のあるシリコン塗料も登場しました。耐用年数も10~13年で比較的長いといえるでしょう。メーカーごとに耐用年数や機能が違うため、目的にあったものを選ぶことが重要です。

フッ素

フッ素の耐用年数は15～20年です。価格の高い塗料ですが、耐熱性や耐候性、不燃性、防汚性に優れています。近年注目を浴びている塗料といえるでしょう。

無機

無機の耐用年数は約20年と長いですが、その分費用も高くなります。無機とは鉱物物質のことを指します。紫外線の分解エネルギーに比べて高い結合エネルギーを持っているのが特徴です。宝石のように長い間美しさを保てます。キズや汚れがつきにくく、燃えにくい特徴もあるため、近年人気の高い塗料です。

 

塗り替えの目安

屋根塗装を塗り替える目安についてご紹介します。

色あせ

色あせは、当初の色に比べてくすんだ色に変色した状態を指します。色あせは、素材に関係なく塗装しているすべての屋根で発生します。色あせしていたら塗膜の劣化が始まったと考えられるでしょう。しかし、初期の段階ですぐに処置をしなくても問題ありません。色あせを発見したら定期的にチェックし、劣化の進行状況を確認しましょう。

コケ・カビ

屋根にコケやカビが発生した場合、美観を損なうだけでなく悪臭も放つため早めに対処しましょう。コケやカビは高圧洗浄で除去できる場合もありますが、落とせない場合は塗装を検討しましょう。

ひび割れ

屋根のひび割れは雨漏りや錆びの原因となります。スレートやセメント瓦、粘土瓦で発生しやすいでしょう。細かなひび割れでも雨水が室内へ侵入するかもしれません。そのため早めに補修や塗装しましょう。

塗膜の剥がれ

屋根の塗装が剥がれる原因は、長年の劣化や施工不良です。剥がれは塗装されているすべての屋根で発生します。塗膜が大きく剥がれ落ちている場合、外壁材が劣化して補修費用が増えるでしょう。早めの塗装が必要です。

錆び

屋根の錆びは、腐食によって発生します。錆びが発生するのは、トタンやガルバリウムなど金属素材です。進行すると屋根材に穴があくかもしれません。そのため、見つけたら早急に塗装しましょう。

屋根材の破損

屋根材の破損は、漆喰の劣化や瓦の破損、雨漏りなどがあります。とくに金属屋根やスレート屋根で発生しやすいでしょう。屋根の破損は塗装で対処できません。そのため、早急に屋根材の補修や交換を行いましょう。

 

まとめ