「屋根塗装は意味ない」は正しいのか?その真偽を詳しく解説

「屋根塗装は意味ない」は正しいのか?その真偽を詳しく解説
最近、インターネットの口コミなどで「屋根塗装に意味がない」などの書き込みをみかけることがあります。屋根塗装は美観はじめ、さまざまな効果があり、屋根塗装は建物本体を保護する役割まであるといわれています。今回は、「屋根塗装に意味がない」が正しい見解なのか、さまざまな角度から検証し、詳しく調べてみましょう。

屋根塗装は重要

日本の住宅の屋根は、大別すると「瓦屋根」「スレート屋根」「金属屋根」の3種類です。そのなかで、日本瓦の瓦屋根以外、ほとんどの屋根で塗装が必要になります。また、塗装は経年劣化があり、定期的な塗装を実施することで、屋根の寿命が延びるのです。それほど屋根塗装は重要なのです。

実際に屋根塗装が劣化すると雨漏りが起こり、屋根から雨水が住宅内部に入り込み、柱や壁や天井の強度を減損させ、建物本体に大きなダメージを与えます。また、住宅の美観も大きく損なわれるのです。

屋根修理詐欺予防のためには有効

屋根塗装は屋根の種類や、塗装の耐用年数、屋根の劣化状況などにより、塗装が必要になります。屋根がそのような状況をクリアしていれば、あえて屋根塗装を行うことはなく、「屋根塗装が意味ない」という見方は間違いではないのです。

しかし、最近とくにインターネットなどで「屋根塗装 意味がない」などの記事をみかけることがあります。なぜそのような記事があるかといえば、悪質な自称屋根塗装業者が闊歩しているからです。

飛び込みで住宅に入り込み、屋根塗装の必要がないのに「屋根の劣化が激しく、急いで塗装しなければ大変なことになる」と、脅して無理やり屋根塗装を行います。明らかに詐欺だけに、そのような詐欺予防のために、屋根塗装が意味ないという書き込みがあるようです。

 

屋根塗装が意味のない場合

新築して1、2年で屋根塗装を行う方は、ほぼいないはずです。そのように、屋根塗装を施工してもそれほど意味のない場合があり、そのようなケースが「屋根塗装意味がない」に該当します。以下で具体例を解説します。

もともと塗装を必要としない屋根

屋根の素材が塗装の必要がない場合もあります。日本古来の粘土瓦(ゆうやく瓦・いぶし瓦)の場合、屋根塗装は必要ないのです。粘土瓦そのものに、高い防水性能や耐久性能があるため、その表面の塗装は必要なく、むしろ屋根塗装を施すべきではありません。

屋根の劣化が激しい場合

屋根の劣化が激しく進行し、根本的な屋根の修理が必要になっている場合は、屋根塗装を行っても意味がない状態といえます。スレート屋根や金属屋根などは屋根の寿命が30年といわれています。その期間を過ぎていれば屋根の葺き替えなど、屋根そのものの修理が必要になり、劣化した屋根を塗装しても早晩取り換えることになり、塗装が無駄になるだけに屋根塗装が意味ないといえるのです。

新築してからの年数が浅い場合

屋根塗装には耐用年数があります。耐用年数は劣化の目安になります。耐用年数が絶対的とはいえませんが、一般的な塗り替え時期と考えてよいのです。逆にいえば、新築や塗り替え後、10年未満と時間の経過が短い場合は、大部分で屋根塗装する意味はないといえます。

当然、建物個別の立地条件があり、10年未満で塗り替えが必要になるケースはありますが、それでも3年4年で塗装する必要はないことが一般的です。また、最近の屋根塗装に使用される塗料は耐用年数も延び、15年や20年のものもあります。マイホームの屋根の塗装に使用された塗料の耐用年数を確認しておきましょう。

 

屋根塗装が及ぼす効果

屋根塗装は意味がないといわれることもありますが、実際には数多くのメリットがあるのです。逆にいえば、屋根塗装は重要でそれ故、屋根塗装は有効に機能しているのです。この章では、屋根塗装が本来持つ効果について紹介します。

雨漏りを防ぐ

屋根塗装は雨による影響を軽減する効果があります。とくに、最近の塗料は屋根材を雨などの水分から保護する機能が強力になったものがいいのです。それでも、時間の経過で塗装が劣化し、一部がはげてくると防水効果が十分に発揮できません。そのような状況を避けるために、屋根塗装は必要です。

遮熱機能の付加

屋根塗装に使用される塗料のなかには、遮熱塗料や断熱塗料とよばれるものがあり、このような塗料を屋根に塗ると、室内の温度の上昇や低下を抑制する効果が期待できます。酷暑の夏場や極寒の冬場に室内で快適に過ごすためにも、遮熱性・断熱性を高める屋根塗装が重要になるのです。

屋根材の保護

スレート瓦や金属屋根の表面を塗装することで、その下位部分にある屋根材の劣化進行を抑制します。また、金属屋根の場合は、サビ発生の抑制効果も期待できます。さらに、塗料の種類によれば、防カビ性に優れているものや、苔や藻の発生を抑制できるものまであるのです。住宅が建っている環境により、常に湿度が高い状態であれば、カビや苔が発生しやすく、これらの塗料で屋根塗装を施工するとカビや苔の発生を予防できるのです。

美観がアップする

屋根塗装の最大効果といえるのが、建物の美観アップといえます。防水効果や遮熱効果は劣化が緩やかですが、色の劣化はすぐに目立ちます。とくに、鮮やかなカラーの劣化は顕著です。それだけに、塗装することで美観は戻ります。また、思い切って、それまでの色と異なる色を塗装することもでき、住居のイメージ一新も可能です。

 

まとめ

以上、「屋根塗装は意味ない」について解説しました。条件次第で屋根塗装の意味がないケースはあります。しかし、紹介したとおり屋根塗装には多くのメリットがあり、塗装すべき時期が来たときには、速やかに屋根塗装をしましょう。定期的な屋根塗装で建物本体の寿命も延びるのです。

「株式会社東洋建匠」は、東京都東村山市に本社を置き、東京都を中心に、リフォーム・外壁塗装・防水工事などを行っている会社です。多くの皆様のご愛顧で創業から20年以上、地域のお客様に選んでいただき、事業を展開してまいりました。当社は創業から今日に至るまで一貫して、「お客様第一主義」で営業してまいりました。今後もこの姿勢に徹する所存です。住宅に関するどのようなことでも、ぜひ当社へご相談ください。

 

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